読んだ本

がんばった15人の徳川将軍 : 読んだらきっと推したくなる! / 房野,史典,1980-(2023)

感想

想像し得る限りライトに、分かりやすく徳川家の将軍15代について教えてくれる良き本でした。かなり良き。読みやすく、楽しかった。

15代を400ページ程度に収めるうえに易しく書かなければならんので、端折ったり説明しやすい俗説を採用したりしても良かったと思うんですが、妥当性の低い俗説はたぶん嘘!とか、分からないところは分かってないと処理したり、史実に対して誠実だったのが意外だし、好感でした。俺がまた勉強して江戸時代の習熟度が上がったら違う感想が出てくるのかもですが。

紹介された将軍それぞれについて、徳川の世がなんだかんだ260年も続いた理由がなんとなく理解できたような気がしました。凡庸な感じの人があんまいなかった。みなさんいろいろ考えていてシャキッとしていた。各々が時代ごとに妥当な行動ができたから、幕末まで運営ができたんだろうなと。歯車が狂い始めたのは家慶の頃かな。豊臣の天下とその興亡を見た後の家康公の引き継ぎも見事だし、そのあとの家光までの引き締めから家綱以降に緩めるあたりも、時代に合わせて必要なことをちゃんとやる空気があって良きでした。尊敬できた。

とはいえこの本はかなり大まかな江戸通史本。かなり興味も湧いたので自分でもっと詳細な本をもっといろいろ読み進めて、今回抱いた感想がどれだけ妥当だったかを改めて考えてもみたいです。