はじめに
カタノサッカー大好き人間のちょらんです。J1の大分からJリーグを見始めて、主に片野坂さんのチームを中心におよそ8年くらい色々見てきた一般的なサッカーファンです。
最近は、百年構想リーグロアッソ熊本全20試合を振り返るNoteなどを書いておりました。今シーズンも片野坂熊本を中心に気になった試合などについて観戦記を書いていきます。今シーズンはロアッソ熊本の全38節のレビューを書き切ることを目標に頑張ります。
試合データ
https://www.football-lab.jp/kuma/report?year=2026&month=08&date=08
ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=smU5bWItaY8
熊本の移籍
出場時間が長い面々で岩下がいわきFC、上村が愛媛FC、青木が藤枝にそれぞれ移籍。青木は元々レンタル移籍で来季のレンタル先が藤枝。明らかにチームの中心でクオリティを見せていた彼ら三人の移籍はとても痛い。
一方で、長身のストライカー宮田、ポーランド帰りの中島、鳥取から小澤、鹿児島から期限付きで三品を獲得。この試合では三品のみがメンバー入り。
スタメン
前述の通り三品がスタメン入り。上村が抜けたアンカーポジションにはボランチロールを任されることも多かった年長の三島。百年構想リーグ最終盤で佐藤優也が入っていたGKのポジションは佐藤史騎がカムバック。岩下が主に入っていて最後は戸田が入っていた左CBには小林。
前回対戦
熊本と相模原の前回対戦は百年構想リーグのプレーオフラウンド。ショートカウンターから2点、セットプレーから1点失点して3-0。ショートカウンターのうち1点はビルドアップのミスからですが、熊本はあまり特徴を出せずに苦い敗戦となりました。
立ち位置
初期位置はおそらく352(3142)で百年構想リーグからベースの形に大きな修正は加えていないように見えます。2トップもこれまで通り藤井+べジョンミンで開始しているんですが、藤井の方がかなり8番ロールで下がって受けために中盤に近い位置にいるので、2トップが縦関係になって実質3151に見えます。
この試合で特徴的だったのは、左WBの永井の立ち位置がとても高かったこと。これは百年構想リーグ第二節アウェイ鳥栖戦から見せている形です。左WBを意図して相手右SBに当てにいって、ミラーゲーム的な、人と人の距離を近づけて球際を作るための立ち位置だと思います。永井が上がって、藤井が2トップというよりはトップ下の動きをして、三品が3センターの左というよりは343のシャドーのような、SHの位置まで上げってくるので、熊本が4231のような立ち位置になっている時間が長かった。
被シュート25本。ショートカウンターに苦しめられ続けた90分。
相模原はショートカウンターのチームです。高い位置からプレッシングして敵陣で奪ってからのフィニッシュワークにはとても迫力があります。保持時はロングボールを使って中盤を省略しながら前進。とにかく奪ってからシュートまでが洗練されていて速い。
この試合は前回対戦に近い構図でした。GKからのビルドアップで相手のプレッシングを掻い潜って敵陣までボールを運びたい。相模原は敵陣で奪ってそのまま短いカウンターでゴールを取りたい。
特徴を存分に出せたのは数字を見る限りは相模原だったと思います。特に前半の熊本はプレッシングを掻い潜っての前進があまり作れず、自陣で短いカウンターを受け続ける展開になりました。反対に相模原は中盤の密集から球際を作らせずに素早くサイドに展開する動きがとてもクオリティが高くてスムーズで、球際作られる前にゴール前までスピードアップしてフィニッシュする、チームとしての強みの速い攻撃をかなりたくさんできたと思います。シュート25本はかなり多い。
一方で、前回対戦から熊本の被ゴール期待値は、シュート本数が増えたのに対してかなり下がってます。実際、明らかな決定機はおそらく後半、小林の隣、永井の裏のサイドのスペースに流されたボールを中山陸がシュートに行った2本くらいかと思います。「最後のところはやらせなかった」と言えなくもない。
機能しなかった保持の狙い
熊本は特に前半、相模原のプレッシングに対して中盤で数的優位を作って前進を試みたように見えました。
相模原が1トップがCBの李に、両SHが左右CBに出てくるので、GKを含めて自陣深い位置で繋げば、数的優位で誰か1人顔が上がる状況が作れる。この時点で、左右CBはサイドまで開いて左右SHを引き出す。
そこから、3センター+降りてくる藤井の四人が陣形の真ん中で動きながら、相手中盤3枚、前田、島川、竹内の対して4-3の局面を作って敵陣までボールを運ぶ。
ただ、この狙いはあまり機能しなかった。パスがズレたり、SB綿引が絞ってきたり、あとは4枚でポジションから動きながら人をどかして最終ラインからのパスコースを作るわけですが、そうなると奪われた瞬間にボランチの位置に誰もいなかったり那須1枚しかいなかったりするため、立ち上がり15分くらいはその空洞化した中央の空間からシュートまで持っていかれたりする、ネガトラの時の脆さになってしまっていた感もありました。
後半の修正
3421で三島那須のダブルボランチに変えたと思います。保持の狙いのところも込みで、最終ライン手前のボランチの位置で球際が作りづらかったのが辛かったと想像しました。シュート本数も増えて、永井のところでこぼれから決定機も作れた。ほぼタコ殴られ状態だった前半からは一定の手応えを得られる内容にまでは消化できた感じもします。
それでも、相模原の勢いを抑え込むことは難しかった。被シュート25本のうち12本は後半のシュートでした。中盤の球際のところで取りきれないと相手SHの位置まで運ばれてスピードアップされる。結局中盤の切り替えの局面、相手のショートカウンターの勢いを止めることはなかなかできませんでした。
まとめ
短いカウンターを武器に素早い攻撃が武器の相模原に対して、保持の強みと狙いをうまく出しきれなかった熊本。それでも後半は非保持からでもゴール前に迫る姿を見せて決定機も作りました。
W杯期間を終えて、ついにJリーグが開幕。今シーズンの熊本は、大卒1~3年の若い面々が中心のスカッドがどのように成長していくのかを楽しみにしながら見たいと思います。
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