試合データ
https://www.football-lab.jp/kuma/report?year=2026&month=03&date=29
ハイライト
https://www.youtube.com/watch?v=_CdJ_lQlcJk
事前情報
鹿児島UFC
直近5試合で4勝1分。442で堅守+セットプレーのチームっぽい。熊本が一番嫌な感じかも。
熊本
鹿児島が堅い感じなのでできるだけ握って時間を過ごしたい。
スタメン
熊本は薬師田、根岸、半代、青木を前節から継続。上村を戻して、藤井の位置に石原。
かなり片野坂色が出た布陣
ここまで3連敗。CBタイプが4枚いるのはここ数試合セットプレーからの失点が続いたからかなと想像しました。特に、相手がここまで堅守+セットプレーで勝ってきた鹿児島ともなると、この要素はかなり気になったと思います。したがって、WBにもCBタイプを置いて攻撃は一番速い選手を走らせるなど、3トップを機動力重視にして、重量を足した布陣でも、サイドからのロングボールでひっくり返して侵入できるように人選したのかと思います。
非保持のやり方も、これまでのマンツーで人にいく形から変更しました。541で人ではなく場所を守る、かなりスタンダードなやり方でやってみることにしたと思います。後述しますが、これはあんまりうまくいかなかったと捉えるべきでしょう。
ここら辺は相手を見てサッカーする片野坂監督っぽい選択ですが、そうやって相手に付き合うよりは地上戦をしてボール保持を頑張るいつもの布陣に、後述するダブルボランチ+3トップのような工夫をした方が勝率は高かったとは感じました。熊本はリカルド・ロドリゲス監督の柏のようなチームになる方向で尖る方が、特に昇格を考えた時には良いと思ったからです。
上村と根岸
上村がアンカーの選手として素早くてマメで技術的にも優れていることは間違いないんですが、動きすぎているべきところにいない瞬間が時々あったと見てました。しかも陣形のヘソの部分にいる人がボールを持っている時に上村一人なので、彼さえ潰せば中央の攻撃はかなり塞ぐことができて、サイド経由にさせることができます。それらの"ヘソからの攻撃"で手詰まり感が見えてきたのがここ数試合で、連敗していよいよ手をつけようとなったのが前節だったと思います。
で、前節の段階で選ばれたのは根岸。足元に不安はありますがボール奪取に優れて、わりと中央にドシっと構えるタイプに見えます。8番タイプの上村のような選手とは対照的な選手です。ビルドアップのリズムを変えたかった熊本として、彼をアンカーで試してみるのは一つ通るべき道だったように思います。ただ、不安要素の足元の部分が思ったより響いてしまったというか、前進の機会を逃した場面もありました。
この試合は、セットプレーのところを意識して薬師田を入れて身長を足した分、攻撃にかけられる人数が減ったこと、合わせて、より長い時間ボールを握ってコントロールする時間を増やしたいこと、が念頭にあって、であればボール持てる上村と切り替えの守備で優れている根岸を並べてみよう、という判断だったかなと。
鹿児島に付き合ってしまった前半
要因は非保持でやり方を変えたところかなと見てます。人に当たるのをやめた分、相手の時間と空間が増えていたこと、特に相手の出どころのCBのところを塞げずに自陣まで押し込まれると、スローイン含めた侵入のやり方をいろいろできるのが鹿児島です。スタートからリードした終盤のクローズの時のような陣容にしてしまうと、鹿児島としてはやりやすかったかもしれません。特に自陣深い位置から大本の周辺が空いてしまうのは気になりました。W杯の日本-ブラジルみたいな形になってしまった瞬間が多かった。
一方で、保持に5バック+ダブルボランチで関わらせて、食いついた裏を狙うところの狙いはかなり表現できたと思います。藤井よりもフィジカルがある石原この展開で起用したのは良かったと思います。特殊な半年のリーグで色々試すならこういう起用もどこかでやりたかったんでしょう。
前半のような後ろ重心の時の戦い方は、これまでの熊本にはあまりない発想だったような気もするので、非保持のところでは後手になってゲームを作られた感触はあったと思いますが、それでも連敗のこのタイミングでやることが必要な取り組みだったとは思います。
点が取れぬ!!
後半はホール持って深くまで入って崩してチャンスたくさん作れたと思います。前節なかなかできなかった、442の中央を崩してゴールまで迫っていくこともかなり精度高くできたと思います。ゴール前まで入っていけるシーンはたくさんあって、決定機もそれなりに多かった。やっぱり上村がターンできるし、李はキックうまくて縦パスがめちゃ刺せるし、後半、特に選手交代後のビルドアップは素晴らしかったと思います。
それでも点が取れないのは、まだチャンスが足りないのか、まだフィニッシュの精度が足りないのか、タレントが足りないのか、色々考えたくなりますが、この試合のパフォーマンスは素晴らしかったと思うので、4連敗にはなってしまいましたが、めげずに続けていくしかないと思います。
個人的MVP
この試合は李泰河をピックアップ。キックがよい。
まとめ
連敗の中でやり方を変えて、前半やられながら後半はゴールに迫った熊本は、この試合も無得点が痛かった。内容は悪くはないし、弱点も塞ごうとする取り組みは見えました。とにかくゴールが欲しい。
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