試合データ
https://www.football-lab.jp/kuma/report?year=2026&month=03&date=01
ハイライト
3点目がめちゃ良き。
https://youtu.be/vcKNlzXO89M?si=QH7zOPt86FyoDy_Z
事前情報
ロアッソ熊本について
ここまで3試合で2勝1分け。片野坂監督はたくさん思い出のある古巣との対決。
大分トリニータについて
こちらも新監督初年度。四方田監督になって4試合目。ここまで3試合で無失点。
スタメンについて
熊本は大本のところが青木に、前回飯星から渡邉に変えたところはそのまま据え置きで三島が復帰。
前半
右はヴェロンの横、左は松田を裏へ
保持の局面では、かなり上手に前進できたかなと思いました。熊本のここまで3節での基本方針は、右は人をかけてコンビネーションで崩す、左は松田をシンプルに使う。この試合でも右は渡邉、小林、青木の関係に上村、藤井が顔を出しながらファイナルサードまでかなり高い確率で入っていけたと思います。大分の3トップが非保持でかなりベタっと守るというか、3トップからアクションを起こして取りにいく感じではなかったので、出し手にそこまで制限が掛からなかったのもこの傾向に拍車をかけました。特に左シャドーのパトリッキ・ヴェロンの後ろの空間を右IHの渡邉が取るところはかなり効いたと思います。左WBの宇津元は青木を見ていることも多かったですし、渡邉もボール運ぶのがスムーズでこの試合はここで特徴が出せたんじゃないでしょうか。
2ボランチを自由にさせるな!
非保持のところは熊本がかなりやられた印象はありました。2トップが並んだところからその背後の2ボランチの榊原と山口を上村と三島が捕まえに行ってこの重要な二人を塞ぎたい意図がまずはあったと思いますが、2トップだと3CBの出し手のところに制限をかけづらかったので、三島と上村が出てきたところの空間を降りてくる木本ヴェロンの両シャドーにうまく使われてしまいました。特に、木本もヴェロンも、というか大分のこのポジションの選手はこういう後ろ向きに収める動作は、肉体的な強度含めて上手な選手が多いので、やはり出し手のところにちゃんと制限がかけられないとどうしたって難しくなるなあと見てました。
前半25分くらいこのあたりの問題を見て、2トップ+渡邉を3CBにはっきりと当てはめて完全にマンツーマンでプレッシングを行うように変更しました。渡邉-三竿、べジョンミン-ペレイラ、藤井-戸根と当てはめて、後ろもおそらく5バックがそのまま当てはめてるのでこれで完全にミラーゲームになりました。どうしたって出し手のところで時間ができるとボールが出てくるので、対応策としてはかなり良かったと思います。
後半
マンツーマン継続で激しいミラーゲームを制した
後半も前半に決めた10人それぞれの担当を決めて捕まえにいく守備を継続。かなりカオティックな試合になっていきました。データから保持率を見ると、熊本の後半の保持率は3~4割で、熊本はボールを握ってゲームを支配したというよりは、ボールを握って動かす大分に対して、とにかく走って前に人を出してプレーエリアを敵陣側に押し込み、非保持からでも試合を作ることができました。この場面で何をするべきか、じっくり握るよりは縦に出したりプレー選択の部分もチーム全員目線が揃っていた感覚もあり、この時間で一体感があったのは熊本の方だったと思います。
清武、うまっ!
ダービーマッチらしい激しいゲームになっていったこの試合で、明らかに流れが変わったのは清武の投入からでした。受ける場所、ダイレクトなプレー選択のプレーの質、"持たされていた"ように見えるトリニータに落ち着きをもたらしたのはこのタレントだったでしょう。アルゼンチン代表におけるメッシみたいに、周りの目線が揃う感じもありました。この人に預ければどうにかしてくれる感覚。このレベルのタレントがWEST-Bにいるのは反則だったのでは。
76分。久々の保持から押し込んで3点目
この3点目は大木体制から積み上げてきた熊本の色が出ていたとても良いゴールだったような気がします。W杯のスペインのような精緻なポゼッションというよりは、縦方向で空いた選手にどんどん刺し込んで、ボールホルダーをどんどん追い越していって、下がりながらの対応で半端になった跳ね返しのボールを拾って押し込んでゴール前まで迫る。このゴールはアグレッシブで走ることを厭わない文化を持ちながら、ボールを握って人を追い越してどんどん入っていける熊本ならではのとてもよいゴールだと思います。
個人的MVP
この試合はやっぱり2ゴールのべジョンミンですね。ストライカーは点とってなんば。
もう一人、この試合は渡邉怜歩のタスクが少し特殊で、特に前半の保持の局面で前節なかなかできなかったタスクのところをこなせたので、この試合はかなり輝けたと思います。
まとめ
前半大分に握られながら非保持のところで苦しんだ熊本が、前半途中の修正から流れを掴み、持ち前の走力とアグレッシブさで3点目まで取りきって試合を決めました。個人的にここまで見た4試合では一番胸が熱くなる試合、熊本サポーターとして現地で見たかった試合でした。
ちょっとここまで片野坂政権一年目としては出来すぎなので、むしろそろそろ課題が明確に出て欲しさもあります。
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