試合データ
https://www.football-lab.jp/kuma/report?year=2026&month=02&date=15
事前情報
ロアッソ熊本について
熊本は片野坂監督就任初年度。熊本の開幕節はホームで新監督が落とし込んだコンセプトを十分に表現できた上で、試合を6~7割くらい支配して2-1で勝利、という内容でした。相手も来季同カテゴリの山口なので、かなり前向きな勝利だったと思います。
https://note.com/choran/n/n755b8f8113c5?sub_rt=share_pw
サガン鳥栖について
まず、この試合には関係ないですが、これを書いている時点で大分の吉田真那斗を引っこ抜かれているので、個人的にちょっと嫌な印象のあるクラブではあります。24年シーズンに降格をするまで、長くJ1にいたクラブで、J1にいた頃から比較的若い選手を集めて強度の高いサッカーをされるイメージでした。金明輝監督や川井監督などの若い指揮官も記憶に新しい。
降格初年度の昨年はそのフレッシュさのようなものが鳴りを潜めていた印象でした。昨年度の順位は8位。大分と同様に難しいシーズンを過ごされたのかなと感じてます。
スタメンなど
熊本は前節と全く同じメンバー。前節の内容から考えれば当然でしょう。試合前のインタビューを聞いてみると失点のところで片野坂さんはあまり納得いってなかったようでした。確かに終盤マンツーで当てはめに行ってひっくり返されたりもしてたので、この試合は格上、カテゴリ上の相手ってところも踏まえてちょっと違う守り方をするかもしれないですね。
鳥栖の方は6枚変えてきたとのことですが、ちょっと前節の内容は確認してません。中継で何か言っているのかなと思って飛ばし飛ばし聞いてたら結局何も前節の内容については掴めないままでした。実況の南さんの言い方を聞くと琉球相手に引き分けだったのかなーという感じ。ここらへんは開幕まであと19試合消化しないといけないので割愛していきます。あとはスタメンの番号が大きい。
塩浜と坂本は古巣対決ですね。特に塩浜は昨シーズン熊本で10点取った主力も主力。熱が入る。
松田!WBがそんなに前に出て大丈夫なのか!
この試合は松田と岩下の左サイドが横並びではなくて縦並び。スタッツ見てもこの試合はDAZNの予想の352(3142)というよりは442(データでは4231)のような並びでした。ミドルブロックでも松田がもう最初から鳥栖の右SBの安藤のところまで出ちゃう。かなり低いブロックでも岩下の横まで下がってスペース埋める感じもなし。この試合の松田のタスクは明確にWBではなくWGのそれでした。
前節少し気になったのが、532で並んでミドルブロックからプレッシングを始める時に出所が塞ぎきれないこと。5の前の3-2が左右にゆすられるとどうしても3の間だったり、2トップの間だったりに空間ができてしまって、そこを使われて前進されたり、守備の局面で後手になりがちでした。前節は後半に永井を入れた59分のあたりの時間帯からサイドの選手を早めに掴むようにしたり、人を意識した対応を初めて流れを掴んだように見えてました。
今節はあらかじめプレッシングの局面では松田を右SBの安藤のところに先に出してしまう。こうすれば鳥栖のビルドアップの出口は自然と右側になります。プレッシングで2トップ+松田で鳥栖の右サイド、熊本の左サイドに追い込み漁をして、左で取り切ってカウンターをする狙いがあったと思います。2トップのタスクとしては中央を絶対に使わせないこと、松田のタスクはサイドを限定すること。12分小林のショートカウンターからのシュートのシーンなどはかなり狙いを表現できたシーンに見えました。
既視感のある片野坂采配
で、大本ではなく松田のサイドを上げたのは、松田という選手の特性も鑑みてってことだと思います。WGタイプで速くてファイナルサードで一枚剥がせる選手なので、こっちは速さを活かせるようにアイソレーション気味に。左の大本のサイドは人をかけてコンビネーションで前進をしたい。あとは取り所、球際は松田のサイドよりは大本のサイドのエリアに設定したい。松田の後ろが少し広くなるけども、この442に可変をした時に右SB、松田の後ろにいるのは信頼している岩下なのでまあいいか、という計算も見えたような気がします。
こうやって考えるとかなりロジカルに、選手の特性からパズルのように当てはめていく片野坂采配が垣間見れた気がして面白いです。
私の記憶が正しければ、20年のホーム川崎戦、あとは前田大然に2点取られた21年のアウェイ横浜M戦でもこのような、5バックの左のWBを前に出して4231的な可変をする采配をやっていた記憶です。ボールを持てるチームに対してあらかじめ出口を塞いで取り所を設定するのは、カタさん的には手慣れたものなのかもしれません。
内容は良かったのではないか。
カタノサッカーでビルドアップのミスから失点するのはよくあることですが、立ち上がりの少し固い時間で一点を失ったのは最後まで痛かった気がします。個人的にこの試合は鳥栖がかなり素直に熊本のやり方を受けてくれた印象で、試合も6:4くらいで熊本の内容だった気が私はしました。PKストップもあったので普通に考えれば2-1じゃね?と思わなくもないですが、片野坂監督の元で公式戦2試合目にしてもうこれだけカタさんの狙いの部分を表現できているのは、熊本の選手の吸収力の高さを感じました。内容には一定の手応えを感じました。
個人的MVP
この試合は藤井皓也が個人的MVPでした。90分しっかりチームのために走り切って、同点ゴールにはアシストのアシストで関わりました。久保建英のようなクイックネスを存分に発揮して、攻守にとにかくたくさん走って、フィニッシュの局面でたくさん顔を出して関わりました。とても良い漢。好印象です。
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